2018年8月27日 (仮訳)カラマツ属植物を宿主とするインドおよびネパールのヒマラヤ亜高山帯産の新種、Suillus adhikarii Das, K., Chakraborty, D. & Cotter, HVT. 2015. Suillus adhikarii, a new species from the subalpine Himalaya of India and Nepal associated with Larix. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.219.3.9 [Accessed August 26, 2018]. 【R3-05435】2018/8/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インドおよびネパールのヒマラヤ山脈の亜高山帯で採集された菌を検討し、Suillus adhikariiとして新種記載した。 本種は2種のカラマツ属樹木と菌根を形成しているとみられ、傘に中丘を有し、孔口面が黄色で傷つくと橙褐色~褐色に変色し、柄に襟状の顕著な肉桂褐色の領域を有することなどで特徴づけられた。 ヒマラヤ産のカラマツ属樹木が宿主として知られているヌメリイグチ属菌の検索表を掲載した。 India, Sikkim, Dombang (新種) Suillus adhikarii K. Das, D. Chakr. & Cotter 語源…M.K. Adhikari博士に献名 【よく似た種との区別】 Suillus lariciphilus ヒマラヤ地域に分布する 同じカラマツ属植物を宿主とする 形態的に類似している(特に幼時、野外で混同のおそれがある) 傘表面が無毛 傘表面に粘性を有する 柄が成熟時中実 つばが二重である 本種と異なり傘に円錐形または尖った中丘を有するのではなく、中丘を欠くか持っていても広く丸い 本種と異なり孔口面が幼時帯灰黄色~淡黄色でのちにパステルイエローから黄色なのではなく白色~帯黄白色 本種と異なり孔口面が傷ついたり老成したりすると帯灰橙色、帯褐橙色あるいはより暗色に変色するという特徴を欠く 本種と異なり柄頂部が肉桂褐色ではなく黄色 本種と異なり柄頂部表面が肉桂褐色の網目状ではなく褐色の網目状 本種と異なり柄基部の菌糸体が帯褐色ではなく帯灰色 本種と異なり柄基部の菌糸体が傷つくと変色しないのではなく青変する 本種と異なり胞子紋を作成する際に紙を黄色ではなく青色に染める 本種と子実体の呈色反応が異なる Suillus asiaticus(ウツロベニハナイグチ) ヒマラヤ地域に分布する 同じカラマツ属植物を宿主とする 本種と異なり傘表面が無毛でない 本種と異なり傘表面に粘性を欠く 本種と異なり柄が成熟時中実ではなく中空 Suillus cavipes(アミハナイグチ) ヒマラヤ地域に分布する 同じカラマツ属植物を宿主とする 本種と異なり傘表面が無毛でない 本種と異なり傘表面に粘性を欠く 本種と異なり柄が成熟時中実ではなく中空